持ち物と、これからの暮らし
実はお楽しみ
いっぱいの終活
片付けの中で見つかる、
品物の価値と、大切な想い
終活は、物を減らすことや、もしもの備えだけではありません。しまったままの品の価値を知ること。思い出に、もう一度出会うこと。これから大切にしたいものを選ぶ時間にもできます。
1整理の楽しみ
しまったままの物に、
もう一度、目を向ける
長く使っていない時計、引き出しにしまったアクセサリー、何度も読み返した手紙。普段は気に留めない持ち物にも、見直して初めて気付くことがあります。
買取につながる品があるかもしれません。値段は付かなくても、残しておきたい理由が見つかるかもしれません。
「何を大切にしたいか」から、始めてもいい。
急いで答えを出さず、まず一つ確かめる。それだけでも、持ち物の見え方は変わります。
ここでは、実際に寄せられた二つの買取事例と、遺品整理の現場でご家族の想いに触れたお話をご紹介します。
2品物の価値を確かめる
新しい暮らしの前に、
見つかった選択肢
引っ越しや住み替えを前に、持ち物を見直す機会があります。片付けと一緒に買取を検討し、費用負担が変わった事例です。
施設への入居を前に
時計と金製品が、片付けの負担を軽くしたお話
施設への引っ越しをきっかけに、住まいの片付けをご依頼いただいたお客様。引っ越しと片付けにかかる費用は、およそ25万円でした。
その際に価値を確認したのが、お持ちの時計と金製品です。買取分を費用に充てることで、最終的なお支払いは、およそ8万円になりました。
これからの住まいへ移る準備の中で、持ち物が費用負担を軽くする助けになった事例です。手放す前に価値を確かめることで、片付けの進め方が変わる場合があります。
- 引っ越し・片付けの費用
- 約25万円
- 買取分を差し引いたお支払い
- 約8万円
娘さんとの同居を前に
片付け費用を上回る買取につながったお話
娘さんと一緒に暮らすため、引っ越しと片付けをご相談いただいたお客様。費用は、およそ13万円でした。
少しお持ちだった金製品についても、査定することになりました。その結果、買取額が片付け費用を上回り、費用を差し引いたうえで、お客様へお金をお渡しできました。
片付けのために支払うだけでなく、持ち物を次の暮らしへ生かすことにつながった一例です。何に価値があるか分からない時も、処分を決める前に確認するという選択肢があります。
金額は概算です。買取の可否・金額は品物の状態や相場などで異なり、どなたにも同じ結果をお約束するものではありません。
3値段では測れないもの
「優しい子なんです」
心に残った言葉
ここからは、遺品整理の現場でのお話です。片付けの中で、ご家族の想いに触れることもあります。

トリセツの高田が、息子さんを亡くされたお父様から、アパートの片付けをご依頼いただいた時のことです。
几帳面に整頓された引き出しから、名前が書かれたお金入りの封筒と、お年玉用のポチ袋が見つかりました。
お父様にお渡しすると、こんなお話をしてくださいました。
「私があげたものです。ポチ袋は甥っ子と姪っ子の為に用意していたんでしょう。優しい子なんです」
お父様は、涙を浮かべて喜んでくださいました。
帰り際、バックミラーには、深く頭を下げて見送ってくださるお父様の姿が映っていました。高田はスタッフとともに、「この仕事ができて本当に良かった」と感じたといいます。
整理の中で見つかる大切なものは、値段の付く品だけではありません。誰かを思って用意したものや、その人らしさが伝わるものもあります。
このお話を寄せた人
高田 康博
広島エリア担当
花の仕事に携わってきた経験を生かし、終活・生前整理、遺品整理をお手伝いしています。ただ処分するのではなく、ご家族の想いを大切にすることを心がけています。
4自分の持ち物に、目を向ける
残す、譲る、使い直す
選べることも楽しみの一つ
ご自身の持ち物にも、誰かに伝えたい意味や、これから生かしたいものがあるかもしれません。ここからは、自分で取り組む時のヒントです。

大切な理由と、一緒に残す
手紙、写真、旅先で買ったもの。ほかの人には分からなくても、自分には大切な理由があるかもしれません。物にまつわる話を一言添えることも、整理の一つです。
譲りたい相手を、思い浮かべる
自分は使わなくなったけれど、誰かに使ってもらえたらうれしい。そんな品があれば、相手の希望も聞いてみましょう。無理に受け取ってもらう必要はありません。
これから使うものを、選び直す
しまい込んでいた食器や、好きだった趣味の道具。残すだけでなく、今の暮らしでまた使う選択肢もあります。片付けは、これからを楽しむものを選ぶ時間にもできます。
大切にしたいものは、人それぞれです。すぐに手放さなくても、今の自分の気持ちを確かめることから始められます。
5今日の小さな一歩
今日は、一つだけ
確かめてみませんか
家じゅうを一度に片付ける必要はありません。気になる品を一つ選んで、次の順番で考えてみましょう。
気になる品を、一つ選ぶ
引き出しや棚の一か所から。すべて出したり、捨てたりしなくて大丈夫です。
思い出や希望を、一言残す
なぜ大切なのか、これからどうしたいか。手元の紙に書いてみます。まだ決められない、でもかまいません。
分からない価値は、確かめてから
買取を考えるなら、品物の状態や査定の説明を確認し、納得してから手放します。残しておくという選択肢もあります。
手元の紙に、残しておくこと
- どんな品物?
- 品物の名前や特徴
- 大切な理由は?
- 思い出や、残しておきたい理由
- これからどうしたい?
- 残す・使う・譲る・価値を確かめる・まだ決めない
一度決めても、暮らしや気持ちに合わせて見直してかまいません。全部を終わらせるのではなく、一つ知ることから始めましょう。
6もっと知りたい時は
自分のペースで、
次の一歩へ
持ち物を見直すことは、終活の入口の一つです。住まいや家族に伝えることなど、ほかの準備も気になったら、基本の記事から読んでみてください。
