健康と暮らし
介護が必要になる
きっかけ、
今から整える備え
病気への備えだけでなく、暮らしの準備も
介護が必要になるきっかけは一つではありません。2025年調査では、認知症、高齢による衰弱、骨折・転倒が主な原因の上位でした。だからこそ、体調の確認と並行して、家の中の負担や頼れる人、伝えたい希望を整えておくことが役立ちます。
「病気になったら考えよう」と思っていても、急なけがや日々の小さな変化で、家事や外出が難しくなることがあります。終活は、そのときに暮らしを引き継ぎやすくする準備でもあります。
1数字を知る
在宅で支援・介護を受ける人の主な原因
厚生労働省の国民生活基礎調査は、要支援・要介護と認定された在宅の人について、介護が必要になった主な原因を調べています。施設に入所している人を含めた全員の統計ではありません。
横棒の共通目盛り:0〜100%。国民生活基礎調査・表16。上位3項目のみ抜粋しているため合計は100%になりません。一般の高齢者が今後介護を必要とする確率ではありません。
2受け止め方
順位だけで、自分の将来を決めない
この調査は、すでに支援や介護を必要としている人についての結果です。「同じ割合で自分にも起きる」と読むものではありません。原因にはこのほかにもさまざまな病気や状態が含まれます。
大切なのは、特定の病気だけを心配することより、変化が起きたときに生活をどう続けるかを考えること。本人の希望を聞ける今なら、家族や支援者も判断の手がかりを持てます。
3終活へつなげる
家、情報、希望を少しずつ整える
家の中を一度に空にする必要はありません。まず、毎日使う部屋と通り道を確認します。重い物や高い場所の物は、一人で動かさず、手伝いを頼む候補にしましょう。
情報の整理では、かかりつけ先、服用中の薬が分かる物、緊急連絡先の置き場所を共有します。本人しか知らない用事が一つ減るだけでも、急な入院時の混乱を小さくできます。
- 日々の動線にある物を見直す
- 医療・介護の情報の置き場所を決める
- どこで、どのように暮らしたいか話しておく
4今日の一歩
「困ったら誰に聞くか」を一つ決める
体調や物忘れの変化は医療機関へ、生活の支援は地域包括支援センターへ相談できます。家族だけで抱えず、相談先を普段から知っておきましょう。
ご本人が大切にしたい生活を中心に、手伝ってほしいことを一つ選びます。「全部お願いする」でも「全部自分で」でもなく、必要なところから頼れる形を作ります。
暮らしを引き継ぐためのメモ
- 続けたい暮らし
- 例:できるだけ自宅で料理を続けたい
- 先に整える場所
- 例:寝室からトイレまでの通り道
- 最初の相談先
- 例:地域包括支援センターの連絡先
