医療・介護の希望
これからの医療や介護、元気なうちに話しておきたいこと
大切にしたい暮らしから考える
「どんな暮らしを続けたいか」「誰と相談したいか」を、信頼できる人に伝えるところから始めます。具体的な医療やケアは専門職の説明を聞きながら考え、気持ちが変われば何度でも見直します。
散歩を続けたい、家族と食事をしたい、できるだけ自宅で過ごしたい。普段は言葉にしない希望が、これからの医療や介護を相談する時の手がかりになります。
1話し合いの現状
考えていても、伝えていないことがある
厚生労働省の令和4年度調査では、人生の最終段階の医療・ケアについて、家族等や医療・介護従事者と話し合ったことがない人は68.6%でした。まだ話していない自分を責めるのではなく、小さな会話を始めるきっかけにしてみませんか。
横棒の共通目盛り:0〜100%。医療・ケアの話し合いに関する回答です。終活全体の実施率や、高齢者だけの割合ではありません。
2暮らしから考える
大事にしたい時間を、三つほど挙げてみる
いきなり治療の名前を選ぼうとすると、分からないことが多くて手が止まります。まずは「今の暮らしの何がうれしいか」「どんな助けがあれば安心か」を考えてみましょう。
例えば「一人の時間も大切」「家族の声を聞きたい」「困った時はこの人に相談したい」。同じ年齢でも希望は違います。下のメモは、話し始めるための当サイトの記入例です。
話し合いの入り口になるメモ
- 大切にしたいこと
- 例:好きな音楽を聴く時間、家族と会う時間
- 気になっていること
- 例:家で暮らす時、どんな支援が使えるか
- 一緒に相談したい人
- 例:家族、信頼する友人、かかりつけの医師
- 今は決められないこと
- 例:説明を聞いてから考えたいことを書いておく
3説明を聞いて考える
本人の思いを、家族と専門職で共有する
厚生労働省は、本人が望む医療やケアを前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組みを「人生会議」としています。具体的な選択は、状態や選択肢について説明を受け、本人の意思を大切にしながら進めます。
受診や介護の相談では、メモを見せて「この希望を大事にすると、どんな選択肢がありますか」と尋ねてみましょう。家族が結論を急いだり、本人が話したくない時に無理に聞き出したりする必要はありません。
4何度でも見直す
「前と考えが変わった」も、大切な情報
暮らしや体調、支えてくれる人が変わると、希望も変わることがあります。一度書いた内容に縛られず、今の気持ちを話し直します。ノートには確認した日を添えておくと、以前の希望との違いが分かります。
次の通院や家族との会話で一項目だけ確かめても十分です。このメモだけで治療方針が確定するものではないので、実際の医療・ケアは担当する専門職と相談してください。
今日の暮らしで続けたいことを一つ書き、話しやすい人に伝えてみましょう。
