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健康と暮らし

年齢で変わる介護の備え、
自分の暮らしから
考える

準備を始める年齢より、今の困りごとに目を向ける

自宅で支援の予定を相談する高齢女性のイラスト

年齢が高い区分ほど、要支援・要介護認定を受けている割合は高くなっています。ただし、同じ年齢でも暮らしの状況はさまざま。元気なうちに希望を共有し、不便が出たらその都度、支援や住まいを見直すことが大切です。

終活を「75歳になったら始めるもの」と決めてしまうと、それ以前の困りごとを見過ごすことがあります。逆に、高齢だからといって、できることをすべて手放す必要もありません。

1言葉の違い

「要支援」と「要介護」は、何が違う?

要支援は1・2、要介護は1〜5。同じ区分の中では、数字が大きいほど必要な支援・介護の程度が高くなります。

つまり、要支援1より要支援2、要介護1より要介護2の方が、生活の中で助けを必要とする程度が高い区分です。要介護5が、最も介護の必要度が高い区分です。病気そのものの重さを表す数字ではありません。

ただし、「要支援2」と「要介護1」は数字だけでは比べられません。身体の状態が似ていても、認知機能や状態の安定性、予防的な支援で改善が見込めるかなどを踏まえて区分されます。

「要介護=何も自分でできない」という意味ではありません。認定調査や主治医の意見などを踏まえて、市区町村が認定します。年齢や一つの動作だけで決まるものではなく、必ず1から順に進むわけでもありません。

要支援1・2:できることを保つための支援

基本的な生活動作はおおむね自分でできますが、掃除や買い物など、暮らしの一部に支援が必要な状態です。できることを保ち、状態の悪化を防ぐための支援を受けます。

要介護1〜5:生活動作にも継続した介護

食事・入浴・排せつなど、日常生活の基本的な動作の全部または一部に、継続して介護が必要な状態です。必要な介護の程度に応じて、要介護1〜5に分かれます。

参考:厚生労働省|要介護認定に係る法令(要介護・要支援の定義と認定)

27区分の目安

要支援1から要介護5まで、暮らしの状態の目安

どのような場面で助けが必要になるのか、生活の例で見てみましょう。

以下は一般的な目安です。同じ区分でも、できることや必要な介助は人によって異なります。この例だけで自分や家族の区分を判断せず、市区町村や地域包括支援センターに相談してください。

要支援1:暮らしの一部に支援が必要

食事やトイレなどはおおむね自分でできますが、入浴や身だしなみ、衣服の着脱などに一部の手助けが必要になることがあります。できることを保つための支援を受ける段階です。

要支援2:要支援1より、支援を必要とする場面が多い

立ち上がりや歩行が不安定になり、入浴やトイレなどで一部の介助が必要になることがあります。要支援1より生活する力が低下していても、適切な支援で状態の維持・改善が見込まれる場合があります。

要介護1:基本的な生活動作に、一部の介助が必要

立ち上がりや歩行に支えが必要で、入浴やトイレなどにも一部の介助を必要とする状態が目安です。自分でできる動作もあり、必要な部分を継続して手伝ってもらいます。

要介護2:起き上がりや移動も難しくなり、介助が増える

自力で起き上がることや歩くことが難しく、入浴やトイレなどで一部または多くの介助が必要になる状態が目安です。要介護1より、生活動作を支える手助けが増えます。

要介護3:日常生活の多くの動作に介助が必要

自分だけで立ち上がったり歩いたりすることが難しく、入浴、トイレ、着替えなどに多くの介助、または全面的な介助が必要になる状態が目安です。

要介護4:多くの生活動作に、全面的な介助が必要

立ち上がりや歩行がほとんどできず、食事、入浴、トイレ、着替えなど、多くの場面で介助する人に動作全体を支えてもらう状態が目安です。

要介護5:生活全般に、全面的な介助が必要

7区分の中で最も介護の必要度が高い区分です。自力で立ったり歩いたりすることができず、食事、トイレ、入浴、着替えなど、暮らし全般で介助が必要な状態が目安です。寝返りやベッドからの移乗などにも手助けが必要になることがあります。「必ず意思疎通ができない」という意味ではありません。

参考:堺市|要介護度別の状態像の目安

参考:むつ市|要支援・要介護度の目安

3数字を知る

同じ年齢区分の中で、認定を受けている割合

高齢社会白書に掲載された2023年度の介護保険データでは、年齢区分ごとに次のような差があります。要支援と要介護は別の区分として示しています。

4数字の読み方

「この年齢ならこうなる」という予告ではない

このグラフは、ある年度の異なる年齢集団を比べたものです。一人の人が年を重ねたとき、同じ順番で状態が変化することを追跡した結果ではありません。

まだ認定を受けていなくても、買い物や掃除が負担になることはあります。「介護というほどではない」と我慢するより、困っている作業を具体的に伝える方が、支援を探しやすくなります。

参考:内閣府|令和8年版高齢社会白書・健康・福祉(表1-2-2-8、2023年度データ)

5暮らしを見直す

できることを残し、負担を分ける

庭の手入れは頼むけれど、鉢植えの世話は続けたい。買い物の荷物は届けてもらい、献立は自分で決めたい。そんなふうに、生活の中の楽しみと負担を分けて考えてみましょう。

家財整理も同じです。今使う物を取りやすい場所へ移し、保管だけになっている物の管理を減らします。手放すか迷う品は、本人の希望を聞きながら決めます。

  • 以前より時間がかかる家事を見つける
  • 続けたいことと、手伝ってほしいことを分ける
  • 支援が増えたら、物の置き場所や連絡先も更新する

6今日の一歩

年齢ではなく、暮らしの変化を記録する

誕生日や季節の変わり目に、前より負担になったことを確認します。急な体調変化があるときは、定期的な見直しを待たず医療機関へ相談してください。

介護サービスの利用を考えるときは、市区町村や地域包括支援センターが相談の入口になります。申請前でも、今の困りごとを相談できます。

暮らしの変化メモ

負担が増えたこと
例:布団を干す作業がつらくなった
自分で続けたいこと
例:洗濯物をたたむこと
相談したい支援
例:重い家事を手伝ってもらう方法

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